VOICE of PR Planner (2013年10月)

PRの現場から  

ピーアールコンビナート(株) PR部

チーフマネージャー

蜷川 昭文

  東京国立近代美術館の稗田さんからバトンを受け取りました、ピーアールコンビナート(株)の蜷川です。稗田さんとは昔お仕事をご一緒したことがあり、その後数年を経てPRプランナー交流会で偶然に再会し意気投合、現在も勉強会・交流会と言う名の飲み会などを続けており、PRについて熱く語る仲間であります。 さて、私は人に何かを伝える仕事がしたいと、新卒でピーアールコンビナートに入社したのですが、実はPRがパブリックリレーションズだという事も、PR会社が何をしているのかも正直良く理解していませんでした…。しかし、入社直後から現場の最前線で仕事をし、若いうちから責任者として案件を担当させて頂いたことで、パブリックリレーションズの醍醐味を肌で学び、早くもその重要性に気付きやりがいを感じることができました。とは言え、日本におけるPRへの理解はまだまだ乏しく、歯痒い思いをすることも少なくありませんでした。 その後、PRについて体系的に勉強することも無く、現場で馬車馬のように働く日々が続いていましたが、会社からPRプランナーの試験があることを知らされます。PRを一から学ぶ良い機会と早速受験し、PRの歴史、考え方、専門性などを正しく理解する中で、改めて大きな可能性を感じることができました。また、PRの守備範囲は広く、実際に業務で携わっていない分野も多くあり、それらを再認識する良いきっかけにもなりました。 当社では“評判づくりの仕掛け人”を標榜し、評判づくりの視点「共感者を創り、育て、拡げる」からPR活動を実施し、クライアントの社会的価値を高めるサポートをしています。その際に重要なのは、「社会」が何を考え、何を求めているのか、その視点から物事を捉え、双方向性の有益なコミュニケーションを成立させることだと考えています。このような大所高所からの視点で社会的な企画を立案する際には、PRプランナー資格をきっかけにパブリックリレーションズへの理解を深めたことが、プラスになっていると感じます。 一方、PRプランナー交流会で出会ったPRパーソンの皆様には大いに刺激を受けました。様々な企業・団体に所属し、PRへの携わり方も違い、世代もバラバラなのに、こんなにもPRについて真剣に熱く考えている人が大勢いることが嬉しく、また自分の未熟さを痛感することも多々ありました。今後は、PRへの期待が益々高まる中、協会や一部の人達だけではなく、PRプランナー資格取得者がパブリックリレーションズの可能性を社会に発信し続けることが重要かと思います。PR業界はPRベタと言われないよう、我々若い現場世代が積極的にPRへの理解を促し、それが新たな文化を根付かせる一助になればと思います。 それではこの辺りで締めさせて頂き、次回は、圧倒的なコミュニケーション力を持つ姉御、日本映画衛星放送(株)大谷桃子さんにバトンを繋ぎます。乞うご期待!