参考問題(2次科目A)
問1 コーポレート・ガバナンス(企業統治)に関する記述について、最も不適切なものを選びなさい。
- コーポレート・ガバナンスが問題になった背景には、日本企業の不祥事や米国の大企業のトップによる不正経理が明らかになったことによる。
- ガバナンスを行う主体は、企業の法的所有者である株主のみである。
- ガバナンスにおいて検討されるべき問題は、①効率性、②適法性、③倫理性の3点である。
- ガバナンスが正しく機能するためには、コーポレート・コミュニケーションによる企業の透明性が確保される必要性がある。
問2 企業自らがステークホルダーにアプローチし、双方向の対話を通じて信頼関係を構築する活動である「ステークホルダー・ダイアログ」が注目されているが、ステークホルダー・ダイアログの目的に関する次の記述のうち、最も不適切なものを選びなさい。
- リスクやチャンスを早期に発見するため
- ステークホルダーとの関係を構築するため
- 風通しの良い組織風土を醸成するため
- 継続的な改善のためのマネジメントツールとして活用するため
- CSR部門の成果目標を達成しやすくするため
問3 金融商品取引法では、投資家の投資判断に及ぼす影響が大きいものの1つとして売上高を挙げており、新たに算出した予想値または当該事業年度の決算における数値が、既に公表された直近の予想値よりも一定以上の割合で変動する場合は、開示を義務付けている。その比率を次のうちから選びなさい。
- 3%以上
- 10%以上
- 15%以上
- 25%以上
問4 事故や不祥事が発生した場合、緊急記者会見に臨む会社の姿勢について、最も適切なものを選びなさい。
- 早急な対応を最優先し、充分な事実の確認ができなくても一刻も早く記者会見を開催したほうがよい。
- 緊急記者会見で記者が挑発的な質問や意地悪な質問をすることがあるが、こうしたマナー違反行為は失礼であるので毅然として拒否し、真摯に応える必要はない。
- 司会者が記者会見の冒頭で終了時刻を予告し、まだ質問の手があがっていてもかならず時間内に終了するように注意して進行するよう心がける。
- たとえ法律に反している事象が無い場合でも、道義的な責任や、管理責任を十分考慮して丁寧に、できるだけ多くの質問に答えるよう努めるべきである。
解答
問1 | 問2 | 問3 | 問4 |
b | e | b | d |