VOICE of PR Planner (2014年3月)

広報手腕を磨いて記憶に残る広報に!  

(株)パナホーム

古矢 直美

  (はじめに) プランタン銀座の飯塚さんより、バトンを受け取りましたパナホームの古矢です。飯塚さんより“優しい笑みを湛えながらお酒を飲むクールなお姿”と紹介をいただきましたが、本当は口下手で、お話が上手な皆さまの話を聞き逃すまいと静かにお酒を飲んでいるだけです。そんな口下手な私が、広報活動を行うなんて、とてもおこがましいのですが、約3年前に三洋電機がパナソニックの子会社になった折、パナホームという住宅会社へ出向を命ぜられ、以来、広報を担当しております。 (PRプランナー資格を取得した経緯) それまでの20数年は、電機製品のプロモーションやマーケティング業務が中心で、広報については、“華やかな部署“という印象程度で、何も知りませんでした。しかしながら、いざ配属されてみると地味な作業も多く、それでいてスピードと正確さが求められる難しい職種であることが分かりました。 異動して約半年間、全く業種の異なる会社から来た自分にとっては、初めての事ばかり。新入社員に戻ったような無力感に襲われ、なかばすがるような思いで受けたのがPRプランナーの資格でした。1・2次試験は、参考書と過去問題でなんとか切り抜けたものの、3次試験の実技では、リリース作成に時間を取られ、広報プランはおざなり、という状態で、見事に不合格となりました。これをきっかけに、PRプランナー3次試験対策講座を受講しました。そこではリリースの書き方や広報プランの作成の仕方について実技を交えながら、教わりました。そこでようやく、プロモーションとPR(広報)の違いを実感した次第です。その後、3次試験に合格し、現在に至っております。 (PRプランナーの魅力) PRプランナーになって一番良かったことは、魅力的な広報パーソンの方々との接点が増えたことです。対策講座で知り合った同期のPRプランナーの方々との定期的な会合は、いまでは欠かせない息抜きの場であり、刺激をもらう場となっています。また、PRプランナーの皆さまはとても研究熱心。様々な場で勉強会が開催されています。そうした場に参加させて頂くことで、これまでの活動では知り得なかった学びや気づきを与えて頂いています。 (広報パーソンとして今後の抱負) 現在の業務においては、住宅購入検討者はもとより、潜在顧客のお客さま、株主へのブランディングを主目的に、月に約1度のペースでメディア向けの発表会を企画し、月に2本程度のリリースを書いています。当初は業界紙中心の活動だったものが、徐々に一般紙、雑誌、テレビと対象が広がってきました。 活動範囲を広げるにあたり、心がけているのは情報の受け手のニーズに合わせた形で発信を行うことです。とはいえ、まだまだ相手の質問の意図を汲みきれずに、記者の方に叱られることも(涙)。最終目標はメディア別にリリースを作り分けて、きめ細かな発信を行うことですが、まだまだ到達できそうにはありません。まずは、丁寧に相手の言葉に耳を傾け、的確に回答していく、このような技術を磨き、“あの広報に話を聞いてみよう”と記者の方の記憶に残るようになりたいと思っています。 (最後に) 今後もPRプランナーの皆さまとともに、切磋琢磨しながら広報手腕を磨き、PRプランナー資格そのものの価値が上がっていくことを心より望んでおります。 大切なバトンは、同期のPRプランナーであり、誠実に仕事をこなし、中国語も堪能。私生活ではボランティア活動にも取り組む多才な女性広報パーソン、イクスピアリの鈴木雅子さんに繋ぎます。商業施設の広報ならではのご苦労や取り組みについて、ご紹介いただけることを楽しみにしております。