VOICE of PR Planner (2017年12月)
恋愛ゲームプロデューサーもPRパーソンも本質的には同じ“コンテンツ業”。
「総合格闘家」的プランナーに一緒になりましょう♡
Pacific Communications 株式会社
笹山 真琴
こんにちは。笹山真琴と申します。パシフィック・コミュニケーションズという、デジタルメディアに強みをもった新興PR会社を、TBSさんや宝島社さん、角川春樹事務所さん、扶桑社さん、マガジンハウスさんなどの大手メディア企業さまと協業でウェブメディアを構築・運営するメディア企業 INCLUSIVE のグループ会社としてやっています。 広告代理店もPR会社もコンサルティングファームも、みなさんがPRを手掛けられる時代、覇者になるのはやっぱり、霊的な!?クリエイティブ×合理的な分析の総力戦で、かつフットワークよくいろいろな試みができる会社かなと思い、メディア企画から事業企画、データ分析、広告代理業まですべてを手掛けて
いるIT企業「INCLUSIVE」でPR事業をすることを選びました。
今回は、私の“PR愛”というか、“コミュニケーション愛”みたいなものからの、これからのプランナーかくあるべしとう持論をお伝えできれば…。
私は2000 年に総合PR代理店でキャリアをスタートしました。大学時代に光文社「JJ」でライターをしていて、そのときに様々なPRパーソン(すべて女性でした!)にお会いして、チャキチャキ明瞭元気(!?)にコミュニケーションしている彼女たちを見て、「私、この仕事向いてるかも?」と思ったこともきっかけです。当時からPRパーソンの方々が主張されるメッセージ(笑)を、結構気を回して記事に馴染ませて盛り込んで書くタイプの、ライター的にはタイアップライター向き(笑)記者だったと思います。
最初のPR会社では、すごくきちんと育てていただいて、外資系消費財ブランドやエンターテイメント企業、家電メーカー、スポーツメーカーなどなど、主にコンシューマー向けの大手クライアント様たちの、マーケティングPRをたくさん担当させてもらいました。パブリシティ企画から遂行の基礎を固めることができましたので、「社会ゴトにしてネタをちぎっては投げる!」「とにかく露出とりまくる!」の修行はすごく重要だったな、と。“PRに愛された女”みたいな(!?)暴れぶりでしたよ!
しかし!当時はPR業界もまだまだ「4マス」とか言っちゃってる時代で、反面、ITメディアがガンガン立ち上がり、BLOGやSNS黎明期で、「このままITを駆使することをマスターしないままではコミュニケーションビジネスの覇者(!?)になれない!?」と直感した私は、一時PR業界から抜け出し、2年間の海外就業中にHTMLや画像ソフト編集技術なんかも習得し、コンテンツ企画のできるウェブディレクターを目指すのでした。
帰国後には「人類の行動の基本動機は“恋愛と戦い”。なので“恋愛と戦い”をテーマにしたコンテンツしか創らない」というユニークな女性向けコンテンツ企業に入社。そこで、モテるためのグッズの!?Eコマース事業や恋愛テクニックメディア、いまでは懐かしいデコ絵文字素材サイトから、最後はその企業の主力ビジネスになった女の子向けの恋愛シミュレーションゲームのプロデュースからゲームキャラクターグッズOEM開発事業まで手掛け、すっかり「コンテンツ&事業のヒト」に。(とかいってマインドはいつまでも“企画のヒト”なんですが)
そこで大儲けできるような!?コンテンツ企画をしたり、予算を預かって回収率までウォッチして結果を出すガチな広告出稿、シナリオ展開やバナークリエイティブで死ぬ気でPDCAを繰り返すなんていう仕事が、いま戻ってきたPR業界でも俄然活きています。コピーライティングのテクニックも、広告効果測定やコンテンツ構築にしても、おおよそどのエリアにおいても本質的に考えるべきポイントが把握できるようになったと自負しています。このおかげで、PRの枠を超えてお任せいただけている仕事も多いです。
その後も日本最大手コスメサイトやフラッシュセールスのスタートアップなどのIT畑から、メディア編集の仕事などを経て、外資系戦略広報代理店でクライアントワークをしたりと、自分にとってはもはや「PR業」、「コンテンツ業」「広告業」「コンサル業」という境界線自体がナンセンスな気がしていて、ぜんぶ「コミュニケーション業」的なシームレスな捉え方をしています。これからの時代、おこがましながら作り手、発信者は、絶対そういうファジーなスタンスで、「ケミストリー」みたいなのを楽しむべきだと思うのです。自分にとってはADもPRもまるっと「コンテンツ」とか「エンタメ」とか、“コアの考案ありき、あとはアウトプット形態の問題だけ”、と考えています。あえて自身を「PRパーソン」と名乗るのもなんだかしっくりこなくて、なんかもっと“霊的”に、概念やコトバを作ってコンテンツをアウトプットしている、という感覚です。
弊社のニュースリリースの中で“コンテンツ・ドリブンPR”と名付けているものがあり、日頃、超忙殺されているデジタルメディア編集者やライターが、そのまま記事企画にできるコンテンツのスタイルで書くニュースレターなのですが、多くのデジタルメディアの方から非常に重宝がられます。(それゆえに、出したいネタを、自分たちの望む方向性でスピーディに出してもらえます)これも、親会社のメディア事業の現状や制作体制、ノウハウについて日々把握でき、かつ、自分自身もデジタルメディアの作り手であったがゆえに出てきた発想で、自分の中の“PR愛”と“コンテンツ愛”と“メディア愛”のミックスされた体現の1つというか。
あと、フツーに日本では労働人口もますます不足していきますし、それでもクリエイティブなコミュニケーションやトレンドの創造を継続していくべき中で、マルチプランナー(意味するのは、1つのものを複数アングルで料理して、複数のスタイルのアウトプットができる人、のような)の存在がもっと求められていきます。「切り口を作ってメディアにアプローチして」とか「広告クリエイティブをディレクションして」とか「企業のブランディングサイトで面白いコンテンツを作って」とかを分業している場合ではなく、ワンストップでプロデュースできる手腕がどんどん求められてくると思います。そういう「総合格闘家」の時代がいつかくると思ってやってきましたが、今、やっと、20年弱経って(笑)来ましたね!
そんなプランナーを目指す仲間たちと切磋琢磨して、いろいろなことを仕掛けていくのがパシフィック・コミュニケーションズですので、ご興味ある方はぜひお気軽にご一報ください♡
まずは飲みに行きましょう(笑)