VOICE of PR Planner (2018年10月)

広報・PRを担当していない場合、PRプランナーとしての活動はどうしているのか

株式会社 船井総合研究所
宮井 秀卓

初めまして、株式会社船井総合研究所の宮井と申します。
PR業界とは異なる経営コンサル業界にいますが、どうしてPRプランナーを取得したのか、今後どう活用しようと考えているかについて、少しでも似たような環境の方の参考になれば幸いです。

2006年に上場準備中のベンチャー企業であった株式会社モバイルファクトリーに上場準備担当者として入社しました。経営企画室にて上場準備業務とあわせて、立ち上げ直後の広報業務も担当することになり、広報担当者と未上場の企業をどのようにPRしていくか、今後の広報戦略など試行錯誤している中で、以下の2つの考えからPRプランナー試験を活用しようと考えました。

一つ目は、広報未経験の担当者が体系的に広報・PRを学び、理解する必要がある、二つ目は、広報担当者の人事考課にあたって明確に広報・PRに関するインプットがわかる指標とする、という点になります。その際、担当者に任せっきりになるのではなく、自分自身も一度学んでおく必要があると思い試験を受けました。
ただ、この時は2次試験までは合格したものの3次試験に落ち、その後、しばらくして広報業務を含め経営企画室から離れ事業部門を担当することになったため、3次試験は受けませんでした。

事業部門に異動し、直接的には広報・PR業務とは離れたものの、ベンチャー企業として積極的に広報・PRを行う必要性を感じたのは、その時に身についた知識や経験が生きたのかもしれません。その後、株式会社モバイルファクトリーが東証一部に上場して、気持ちが少し落ち着いたタイミングで3次試験の案内が来たため、せっかくの機会と思い改めて学び直して3次試験を受け、2次試験から10年近く経ってようやく3次試験を通過することができました。

その後、2018年4月より船井総研に移り、M&Aや事業承継に関わるほか、IPOを目指す企業や地方の中小企業をコンサルタントという立場で支援をさせていただいているのですが、せっかく良いサービスを展開していたり、とても素晴らしい企業理念の会社でも、広報・PRをほとんど行えていない会社が多いと感じています。
広報・PRといった視点でもIPOを目指す企業だけでなく多くの会社を支援できることができるのではないかと考えております。

今は広報・PR業務に直接的に携わっていませんが、PRプランナー試験に向けて、体系的に目標をもって学ぶ機会があったことで、多くの企業を広報・PRという視点でも支援させていただくことができるきっかけを与えてもらったと感じております。