VOICE of PR Planner (2015年3月)
“PRプランナー”スキルとマインドの活用
パナホーム(株)
山田 欽也
積水ハウス 東瀬治雄様のバトンを受け継ぎました、山田欽也と申します。現在、パナソニックグループの住宅会社 パナホームの環境部で環境コミュニケーション業務を担当しております。 環境コミュニケーションには、商品やサービス、事業活動や企業姿勢について“環境”的な視点で訴求・発信する社外コミュニケーションと、商品やサービスの環境配慮・環境性能の向上や事業活動における環境負荷の低減を推進・加速させる社内コミュニケーションがあります。これらにより事業と環境活動を一体化させ、環境貢献している姿を広く伝えていくことが、私の仕事だと思っています。 『PRプランナー』を目指したきっかけは、3つありました。 まず1つ目は、環境省から当社に政府広報ミニ番組のテレビ取材依頼があり、私がパナホームのモデルハウスにて、環境性能に優れた住宅の紹介をさせていただくことになりました。その際に、伝えるということの自分の能力不足を痛感したことと、取材に同席した東京エリアの宣伝責任者から、この資格の存在を教えてもらったことです。 2つ目ですが、環境コミュニケーションの仕事には、地球規模の視点、環境に関する法令や制度、社会動向・消費者意識の変化、自社の商品知識など様々な情報を収集し、適材適所に加工し、情報発信することが重要です。誰もが関わる“環境”なのですが、わかりやすく伝えるということは意外に難しいということ、伝えたつもりが伝わっていないということが、多々あります。そのためにも、もっとコミュニケーションスキルを磨く必要があると感じたことです。 3つ目は、以前は品質保証・品質管理の仕事をしていたこともあり、お客さまの目線でモノやコトを見たり、考えられるようにということで、消費生活アドバイザーの資格を取得していたことです。賢い消費者・生活者として企業の商品やサービスを厳しく見極める目を鍛えつつ、企業人としてお客さまに喜んでいただける品質の高い商品・サービスの提供、共感や納得をしていただけるような情報発信に努めていきたいと思うようになりました。 以上のような経緯と理由により資格取得に至りましたので、広報部門で仕事をしている訳ではありませんが、PRプランナーとしての知識・スキル・意識を現業の中で、十分活用できていると思っています。特に、年一回発行する「環境報告書」の制作や、環境展示会や環境教育イベント企画・運営などを実施していますが、社内外への発信は広報部門(2014年3月に VOICE of PR Planner の登場された古矢さん)とも良い連係ができています。 また、パナホームが創業50周年を迎えた2013年、運良く2つの記念プロジェクトに関わる機会を得ました。 1 つは、タカラトミーとコラボレーションして、パナホームのスマートハウスをモデルにした 「リカちゃんハウス」の共同開発、環境貢献活動などでも協働するプロジェクトに参画。 もう1つは、お客さまのご契約件数と同数の苗木を植樹する“パナホームファミリーの森”プロジェクトの事務局を努めました。メンバーの企画を取りまとめ、実行していくプロセスの中で、この取り組みを広く発信するための広報計画(Webサイトの準備やイベント開催の告知)など、PRプランナーとしての発想が役立てられたように思います。 これからも事業に貢献できる時流に合った環境活動を推進し、お客様や社会、地球環境に貢献している姿を、より多くの人々に共感が得られるような伝え方で発信していくことを、大切にしたいと思っています。 さて次回は、前述のモデルハウスでの取材の際に、私にPRプランナーの存在を教えてくださった、パナホームの東京エリアの宣伝を担当されている寺谷信弥さんにお願いします。 ユニークなお話を期待しております。