VOICE of PR Planner (2015年6月)

社内外に広げたいPRプランナーの輪  

(株)Mizkan Holdings

今井 福生

  パナソニック株式会社 エコソリューションズ社の稲田侑花さんからご紹介をいただきました、株式会社Mizkan Holdings(ミツカンホールディングス)コーポレートコミュニケーション本部で広報を担当している今井です。Mizkan Holdingsは食品会社のMizkan(ミツカン)の持ち株会社で、創業は江戸時代にさかのぼる文化元年(1804年)、現在210年を越える歴史のある会社です。創業の商品であるお酢や、「金のつぶ」ブランドでおなじみの納豆をはじめとした身近な食品をお客さまにお届けしております。 私がPRプランナーを取得したのは2007年/第一期となります。資格取得のきっかけは、2005年に他部署から広報に異動し、東京で新聞・TVなどメディアからの取材対応や、社会貢献活動などの広報実務を担当することになったことにさかのぼります。広報に異動する前はマーケティング・事業開発・経営企画などのスタッフ仕事をしておりましたが、広報の仕事の幅広さ・深さと、「会社や商品を好きになってくださるファンを作る・増やす」ことにすっかりハマりました。仕事の楽しさを感じる一方で、広報パーソンとしてのスキルを高めるためにどんなことをしたらいいのか悩み、色々な研修や外部の講演などに足を運ぶ毎日が続いておりました。 広報部門に配属になって3年弱が経った2007年のある日、協会からPRプランナー制度をスタートさせるというお知らせを耳にし、この資格にチャレンジすることで、自分の広報パーソンとしての知識やスキル、ノウハウがどのくらいなのかを測ることができ、公的な資格としても活用できるのではと考え、「これだ!」と思ったわけです。とはいえ試験はご存じの通り1次試験から3次試験+面接まである長丁場、さらに2007年は制度スタートの初年度ということで過去問もなく先輩合格者もいないという状態です。 受験を決めたのはいいけれど、「何をどのくらいやれば受かるのか、そしてダメなのか」が全く手探りの状態でした。2次試験の「一般常識」が難問だったこと、3次試験のリリース/PRプラン立案の時間配分が難しかったことは今でも忘れられない思い出です。 PRプランナー資格を取得後は皆さま同様、名刺に「PRSJ認定PRプランナー」の文字を入れて使用しています。当時は名刺交換のたびに「どんな資格ですか?」「こういう資格があるんだ」という声が多数だったのですが、最近は交換する相手の方の名刺に印刷されていることも多くなり、会話の内容も「いつ取得されたのですか?」「3次の事例研究が難所でしたよね」のように、資格を認知していることを前提の会話が増えてきた気がしております。 PRプランナーが増えたこともさることながら、協会や資格取得者の皆さまの広報活動によって資格そのものも認められてきたのかなと実感する一瞬となっています。 その後数年間、市場調査や生活者研究、製品開発などの部門に異動していたため、それぞれ広報・PRと関係のある仕事ではあるものの、広報施策そのものを立案するよりも、業務の一部として広報・PRと関わる日々が続いていましたが、この2015年春より広報部門に戻ってまいりました。そのとたんに、今回のリレーがまわってきたのも何かのご縁と考えております。 最後にひとつお願いなのですが、東京地区の交流会のように各エリア、たとえば中部・名古屋地区でのPRプランナーの皆さんとの集まりや勉強会などが実施できたら面白そうだと考えており、PR協会さまでもご検討いただければ嬉しいです。 さて、次回は、東邦レオ株式会社で広報を担当なさっている熊原 淳さんにバトンをお渡しします。私自身PRパーソンとして学ぶことの多い熊原さんの奥深いエピソード楽しみにしております。