VOICE of PR Planner (2018年2月)

企業の本質的な問題をPRで解決するために

株式会社マテリアル
右田 清志郎

株式会社マテリアルの右田と申します。現在マテリアルは東京に本社を構え、その他に大阪と福岡の2拠点に支社を構えております。私は、大阪支社で勤務しており、東京にいた時とは違って、首都圏と関西のメディアの両方を知ることができ、PRプランナーとしても幅が広がって、日々貴重な体験ができているなと感じます。

また、関西に来た当初に感じたことの一つとして、売り上げに直結する施策を行いたいというクライアントが多いという印象を受けておりました。
当時は私自身もPRでは中々お答えし難いことだと思っていましたが、解決方法を考えていくうちにPR思想を一貫したマーケティング活動さえできれば、最短で売り上げに貢献できるのではと思い始めました。

PRプランナーを取得しようと思ったキッカケも、このクライアントの考え方に対してPR視点から論理立てて説明できる様にならねばと思い、取得を目指すこととなりました。
PRは学べば学ぶ程、非常に奥が深く、つくづく面白いなと感じさせてくれます。
PRにはある種、方程式の様なものが存在しており、このPR視点を加味して企画や、商品開発を行うことで多くの人を魅了してくれるものになる可能性が秘められています。
PRは答えの無い方程式ですが、仕事に携わる全ての人々の好奇心を掻き立てることができると確信しているので、マーケティング業界以外でも起業されている方などが取得し、PR思考を活用していくことも非常にオススメです。

ただ、取得してそこで終わりではなく、今後マーケティング業界に携わるPRプランナーは、PRの領域だけに囚われずに提案ができるマルチプレーヤーを目指すことが未来のプランナーとして在るべき姿かなと考えております。
理由として、クライアントに対しての問題解決は、広告やPR、SPなどの断片的なものではなくなってきており、それらの施策をPR思考で一気通貫してプロモーションを行うことが重要だと考えるからです。
将来のPRプランナー達が、多面的な視点や、考え方を持つことができれば、サイロ化されている日本企業の中でも、迅速な意思決定のもと、良いものを生み出すことができ、企業にさらなるイノベーションをもたらしてくれる可能性も感じます。
日本にはまだ浸透しきれていないCMO(Chief Marketing Officer)がPRプランナーの中から出てきてくれたりすると非常に嬉しいですね。

売り上げを上げるというクライアントの本質的な問題に直面していく中で、コモディティ化する商材が少しでも世の中で売れるためには、競合犇めく中ででも、生活者の手にとってもらわなければなりません。その為に企業は、価格競争や、商品に付加価値をつけたりしますが、ブランドイメージで差を出すことができれば長期的にクライアントが求める売り上げアップにも貢献できると考えています。
そのブランドイメージを短期間でアップさせるには、従来行われていた様にクライアントが複数の代理店を使い分けるということから脱却し、プロモーション全体をクライアントのパートナーとなって提案できる存在でなければならないと考えています。
また、クライアントの本質的な問題解決に挑むPRを軸としたマーケティングの考え方は、いつも人々をワクワクさせ、様々なリスクを考え、緻密な情報設計を幾度も練り直したものであるべきだと思います。企画を考える際も、とことん売り上げのことを考えて本質的な提案ができることを心がけており、そこにおいて妥協はしていません。

日本のPRという考え方も次のステージにきていると思います。少しでも多くの人が、PRに興味を持ってもらい、PR発想でイノベーションを起こしてもらえたらうれしく思います。PRにご興味のある方はお気軽にご連絡ください。