PRパーソンインタビュー #7

試験勉強を通じて新たな気づきを得られ、
自らのスキルアップにも大いに役立った

ケンコーマヨネーズ株式会社
経営企画室 広報部 広報課
神山 柚香(かみやま ゆか)さん

PRSJ認定 PRプランナー 2025年3月取得

PROFILE
2017年にキャリア採用でケンコーマヨネーズに入社。営業部門を経て広報課に異動。その後、販促物などを制作する広告PRも経験しながら、現在はプレスリリースの作成・配信やメディア対応、メディア向けイベントの実行など、主に社外広報を担当している。

 

ケンコーマヨネーズに入社するまで広報業務の経験はなく、最初は先輩に教わりながら独学で仕事を進めていました。そうした中で、改めて広報の基礎を体系的に学びたいと思うようになり、ネットで見つけたPRプランナー資格の取得に挑戦することにしました。

 試験対策としては、公式テキストを通勤電車の中や帰宅後に読み込むことが中心でした。半年ほど準備期間を設け、テキストを何周か繰り返し読んだ後に参考問題集を購入して問題演習に励んだ結果、2019年3月に1次試験に合格しました。その後、コロナ禍の中で別部署へ異動となりましたが、2022年に広報課へ復帰し、2次試験の受験を決意。1次試験にはなかった時事問題対策としては日常のニュースチェックだけでなく、YouTubeの時事問題解説チャンネルを活用し、効率的に学習を進め、同年12月に2次試験にも合格しました。

 3次試験を受けたのは、それから2年後のことです。1・2次試験とは異なり記述式であるためハードルが高く、先送りしていましたが、広報課に新入社員が加わり、自身の立場が変化する中で、もう一段階キャリアアップしたいという思いから、2025年1月に受験を決意しました。リリース原稿作成など自分の持つ広報スキルがどこまで通用するか試したいという気持ちもありました。ただ、年末は繁忙期にあたり、集中して勉強できたのは年明けからでした。まずは合格者のブログをいくつか読み、適切な時間配分が攻略のカギであると知りました。そこで、今回選択したコーポレート課題の解答例を何度も読み込んでパターンを頭に入れ、休日に時間を決めて問題演習を行い、本番に備えました。試験当日は、リリース課題のテーマがこれまで経験したことのない内容だったうえ、試験会場のキーボードが普段と異なり、タイプミスを防ぐのに苦労しましたが、なんとか時間内に書き終え、無事合格することができました。

 今回3次試験を受けて最も良かったのは、多くの新たな気づきを得られたことです。たとえば、普段のリリース作成において何を最も重視すべきかを改めて考えるようになり、リード文には必ず5W1Hを入れるなど、基本の大切さを再確認できました。現時点では広報計画の立案には関わっていませんが、今後そうした機会があれば、今回の学びを生かしていきたいと考えています。

 この資格試験は、広報実務に必要な知識や視点を学べる良い機会です。若手の方にとっては成長のチャンスになると思いますので、ぜひ多くの方にチャレンジしていただきたいです。

 

一言メッセージ

所属部署の上司 経営企画室 広報部 広報課長 浜岡優子さん

当社では、社員の資格取得を支援する制度が2つあります。一つは、惣菜管理士など業務に携わる中で専門性が高い資格向けに、受験料などを全額補助しています。もう一つは、社員のスキル向上につながると認められた資格に対しての資格取得賞で、褒章として反映することでその努力に応えています。現在、PRプランナー資格は後者に該当していますが、今回の神山の受験を通じて、業務上の必要性が非常に高い資格であると再認識しました。今後は、専門資格として認定されるよう、働きかけていきたいと考えています。

 

掲載日:2025年5月