PRパーソンインタビュー #10

試験勉強を通じて実務の視点を磨き、
受け身から攻めの広報へと意識が変わった

福岡ソフトバンクホークス株式会社
広報室 球団広報課 課長
篠原 周至(しのはら しゅうじ)さん

PRSJ認定 PRプランナー 2025年9月取得

PROFILE
大学時代にメディア業界に興味を持ちつつ、福岡で最も盛り上がっている場所で働きたいと、2002年に福岡ダイエーホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)に入社。
当初から広報部門に配属され、途中四年間、試合運営・演出を行う部門を経験した後、2017年に広報に復帰。
現在、球団広報課課長として広報計画策定をはじめ、メディア対応、プレスリリース作成などの実務を担うほか部下育成にも注力している。

 

現在の主な業務は、メディア各社からの選手や監督への取材依頼の調整や、インタビュー時のサポートを行うことです。あわせて、若手選手がファンをはじめとするステークホルダーに対して適切な情報発信ができるよう、メディアトレーニングを行うこともあります。

プロ野球球団の広報・PRは、長年にわたりテレビや新聞などのマスメディアに報道され続けてきた歴史があるため、一般企業のように主体的にメディア露出を狙った情報発信を行う機会は、必ずしも多くなかったといえます。

こうした環境の中で「PRプランナー」資格試験を受験しようと考えたのは、2017年に組織マネジメントを担う立場となり、他業界で実践されているニュースリリースの作成方法など、広報の基礎を改めて体系的に学ぶ必要性を感じたことがきっかけでした。書店で広報関連書籍を探す中でこの資格を知り、受験を決意しました。

1次試験に向けては、公式テキストや『PR手帳』(現『広報のミカタ』)を業務の合間に読み進め、約半年かけて知識の定着を図った結果、2018年に合格できました。その後、コロナ禍の影響で試験は一時休止となりましたが、再開後すぐに2次試験対策に着手。公式テキストの精読に加え、時事問題対策として新聞ダイジェストを半年分ほど通読し、2023年に2次試験に合格しました。

3次試験に向けては、日々計画的に学習時間を確保し、問題演習に取り組みました。しかし、一回目はマーケティング課題で不合格。続く二回目は、リスクコミュニケーションへの理解を深めるためにコーポレート課題を選択しましたが、合格には至りませんでした。三度目の挑戦では再びマーケティング課題を選び、2025年9月に合格することができました。

合格につながった大きな要因は、「3次試験対策講座」を受講し、時間配分や加点のポイントを把握できたことです。公式テキストや講座は、単なる試験対策にとどまらず、広報業務の考え方を整理するうえで非常に実務に即した教材だと感じました。今回の試験対策では、参考問題集を使用するだけでなく、日常業務で扱っているニュースリリース原稿やイベント企画案を、過去問の解答例に当てはめて作成することも実践しました。試験勉強を通じて身に付けた視点や整理の仕方は、現在の業務にもそのまま活きています。

こうした学びを重ねる中で、広報業務に対する意識そのものが、受け身から主体的なものへと変わっていきました。資格取得後も、公式テキストはデスクに置き、企画立案や判断に迷った際には、改めてページを開いて読み返しています。

現在、スポーツに限らずエンターテインメント全体が多様化する中で、主体的な情報発信やメディアプロモーションを行わなければ、プロ野球であっても選ばれ続けることは難しい時代になりつつあります。PRプランナー試験を通じて得た知識やノウハウを自分なりに整理・深化させ、新たなプロ野球球団の広報・PRのあり方を模索していきたいと考えています。

 

一言メッセージ

所属部署の上司 広報室 室長 池田優介さん

福岡ソフトバンクホークスでは、他のソフトバンクグループ各社同様、社員が自らキャリアアップに挑戦できる自己啓発支援制度が充実しています。
PRプランナー資格取得に向けても、検定試験料をはじめ、Web講座受講料のほか、「PRプランナー Meet Up」などの交流行事への参加費用も会社側が補助しています。これらを通じて、社員のキャリア形成や情報発信力強化を今後も積極的に支援していきます。

 

掲載日:2026年4月