VOICE of PR Planner (2014年11月)

温故知新。未来につなげる基礎力の修練  

(株)トライバルメディアハウス

鈴木 宗太

  はじめまして、株式会社トライバルメディアハウスの鈴木崇太と申します。 この度、いつも笑顔で明るいオーラを周囲に振りまいている株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリの中村梨恵様よりご紹介を受けました。 【自己紹介】 私は株式会社トライバルメディアハウスというソーシャルメディアを基軸としたマーケティング支援会社のムーブメントデザイン部という部署に所属しており、日々企業のさまざまなコミュニケーション課題に取り組ませていただく機会を頂戴しております。部署の名前の「ムーブメントデザイン」という言葉は多くの方にとってあまり馴染みの無い言葉かもしれませんが、生活者を取り巻く環境が多様かつ複雑化していることを鑑み、従来のマーケティングにおいて「どうコミュニケーションを設計するか」と設定していた課題を「世の中をどう動かすか(=ムーブメントデザイン)」として捉えなおす必要性が高まってきている事を踏まえ、2014年5月より部署の名前として掲げております。 【受験の背景】 生活者の情報環境は以前とは大きく変わり、そして変わり続けています、メディアに接する態度も、お友だち同士の会話のやりとりの仕方も、これに伴い変化していくのは必然です。私のような、企業のコミュニケーションをご支援する立場の人間においては、常に新しい手法を理解し、いかにマーケティングの文脈に沿った形で導入していくかは(敢えて導入しない、という判断を含め)重要な課題として、比重が置かれがちです。たとえば、この数年においてかなりの勢いで普及した Twitter や Facebook などのソーシャルメディアを企業が導入した際には、どのような体制で取り組めばよいのか、どのような投稿をしたらいいのか、炎上したらどうすればよいのか、そしてそもそもの目的をどう設定すればよいか、効果測定はどうするのかなど、多くの企業が課題として設定していたように思います。当然、私のような人間が向き合う企業の課題も、そのような課題が多くなってきます。 ただし、変化は常に一瞬です。アッと言う間に、次の新しい手法を見つけ、「次はこれなんじゃないか?」と導入の検討が始まってしまいます。一方、「既に導入した手法の重要性が低下した訳ではない」ということは忘れてはいけない重要事項です。そして、多くの人が考え、実践し、叩き上げ、磨かれてきた従来の手法も同様です。温故知新。古きを学び新しきを知る、という故事の実践の上にこそ、未来は切り拓かれていくように思います。そんなことを考えておりました中、PRの概念、成り立ちから、さまざまな手法とその実践まで、体系的に学ぶことのできるPRプランナーの資格試験を知り、受験するに至りました。 【PRプランナー受験を通して】 3回の試験を通し、さまざまな角度から網羅的にPRを学ぶことができたと考えております。 知識だけでなく、プレスリリース執筆などより現場に近いところから、企画立案・企画書作成まですこし上流の所まで触れることができました。 PRプランナーの受験を通し基礎となる足腰を鍛える経験ができた。そんな感覚があります。 もちろん、すぐに実践できる機会があるものもあれば、ないものもあるのですが、常に自分の懐から出せるよう、心の準備はしておこうと思います! 【さいごに】 試験対策の講座で知り合った同期の皆さんはじめ、多様な背景の素敵な方々が多くいらっしゃいます。そんな素敵な方々との出会いの機会を得ることができたことこそ。PRプランナーを受験した一番の財産だったと言えるかもしれません。ありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 次のバトンは、いつも謙虚で物腰柔らかな株式会社野村総合研究所の都甲晋平さんに繋ぎたいと思います。楽しみにしてください。