VOICE of PR Planner (2017年5月)

PRプランナーに必要なこと?

株式会社オズマピーアール
鈴木元康

はじめまして、株式会社オズマピーアールの鈴木元康と申します。この4月から、まったく予想もしないことでしたが、18年間続けてきたPRの営業現場を退き、管理部門を預かることになりましたが、PRプランナーとして、これまで感じてきたことと、PRプランナー資格を取得した頃のことを、少しお話させていただきたいと思います。

私がPRプランナーとして働き始めたのは、大学在学中から卒業後も続けていた、カメラマンアシスタントから、転職をした25歳の時でした。全く、PRも、PR業界のことも知らずに、何となくマスコミ関係?と思って、業界の扉を叩いたことを今でも覚えています。
そして、最初に入った前職のPR会社で、とても良い先輩、仲間に恵まれ、段々とPRの仕事が好きになり、広告代理店から依頼されるPRの仕事、特にマーケティングPRの仕事を中心に、毎日忙しく働いていました。
その後、PRプランナー資格制度ができ、すでに3年以上の実務経験が合ったため、まわりの先輩たちが受験するのに促され、2007年度の第1期の資格試験を一緒に受験しました。

今の新卒の学生や、中途採用でPR業界を志望する皆さんのように、業界研究をして、PRに熱意を持って業界に入ってわけではないので、PRの現場対応力、メディア対応力などは、しっかりと備わっていましたが、いわゆるPRに関する基礎知識や、自分が担当してきたマーコム以外の領域の知識などは、ゼロベースもいいところでした。そのため、受験のために初めて読んだPR関連の書籍などを通して、一般的なPRに関する知識を勉強しました。その甲斐あってか、無事、1期のPRプランナー試験に合格できました。
その数年後、縁があり、現在のオズマピーアールに入社し、すでに8年目を迎えました。オズマピーアールに入ってからは、今までのように広告代理店からご相談いただくマーコムはもちろん、直接のクライアント様からのリテナーやコンサルに近いご相談も多く、幅広い領域のPR経験・知識を吸収してきました。なので、どちらかと言うと、どこかのPR領域に特化することなく、でも広く、深くという意識を持って、PRのゼネラリストとして、様々な領域にまたがって仕事を担当させていただいています。

これまで、PRプランナーとして、18年、様々な業務を担当させていただく中で、自身で一番大事だなと思うことは、様々なことに興味を持てること、そして、様々なことに共感できるバランス感覚を持つことかな?と個人的には思います。クライアントと同じようにクライアントのことを知り、メディアと同じようなメディア感覚を持ち、オピニオンの考えをしっかりと理解し、PRのプロだけど、生活者の感覚を決して忘れずにいること。
その上で、何をどう理解し、どう伝えたら、クライアントにも、オピニオンにも、メディアにも、生活者にも、共感してもらえるのか?、それぞれに良いバランスをうまく捉え、その調整役ができるのは、PRプランナーの醍醐味なのではないかと思います。

今後、学生や新たにPR業界を目指す方は、これまで以上に増えると思います。PRプランナー資格を取得する過程で、ベースとなるPRの知識は身につけることはできるので、取得後は、資格に満足せず、自身のアンテナを様々に張り巡らし、PRプランナーとしてさらなる成長をしてほしいと思います。

私自身も、1期生として、毎年生まれる新たなPRプランナーの皆さんに負けないよう、いつまた営業現場に戻されるかもわからないので、常にアンテナを張り、バランス感覚だけは錆びつかないように頑張りたいと思います。