VOICE of PR Planner (2017年10月)

個人がメディアになる時代だからこそ問われるPR像

株式会社ソリッドノート
松沢典明

初めまして、マーケティングからプロモーション、PRまで、コミュニケーションプランニングをサポートさせていただいているソリッドノートの松沢典明と申します。

広告会社勤務を経て、ITバブル時代の2000年に設立以来、広告会社、出版社、印刷会社、セールスプロモーション会社、PR会社等、様々な皆さまの企画制作領域をお手伝いさせていただいております。

広告畑の私が、PRプランナーを目指したのは、ソーシャルメディアの波及による広告とPRのボーダーレス化を感じたからでした。

2000年頃は、WEB/PCを核としたインタラクティブコミュニケーションがまさに興隆し始めた頃でした。その後、ブログ文化が一般的になり、ケータイがスマホになりソーシャルメディアに時代に突入し、Facebook、twitter、LINE、”ユーチューバー” から “インスタ映え” まで、メディアの世界は、マスの時代からソーシャル&パーソナルな時代になりました。

プランニングでも、以前はどれだけの人にマスメディアでアプローチできるかというリーチ重視の考え方が主流で、ユーザーはあくまで受け身という考え方でしたが、インタラクティブ時代からは、どれだけの人たちに参加してもらえるかというユーザーをあくまで主体化、主役化させることがミッションになってきています。

加えて、その参加者の質も問われ、彼らがいかファンとなるポテンシャルを備えた人達で、共感させながら良好な体験を通じて、影響力のあるエバンジュリスト(伝道者)へと育成し、最終的にSNSで発言したくなるような話題のネタ提供をしていく、いわば共創マーケティング的な視点も求められます。

このように、ターゲットを巻き込み、参加を通じた話題化を推進していくためには、人の行動動線に沿ったストーリーづくりが必要とされていますが、このあたりは、広告ではなく、PRの文脈(=伝えたくなる、話題にしたくなる、書きたくなる、記事になる)が必要なのです。

つまり、メディアが多岐多様化しているので、ミッション達成には、広告だけでなくPRの視点も重要であり、両者の関係はますます緊密化していくのでしょうね。

~PRプランナーのPRについて

メディアは、今後もソーシャル&パーソナルメディアがますます増えていく中で、PRプランナーももはや企業PRやPR関連業務のための資格であることを超え、より一層パーソナルな意味合いでの資格としての波及を狙うのもアリなのではないかと思います。”PRプランナーが発信するインスタはやはり人の心を捉える力がある” と言われる「PRカリスマインスタグラマー」なる存在が次々に現れ、一気にPRされるのではないでしょうか?

PRプランナーが、ライフプランナーやファイナンシャルプランナーのように、日常に密着した地位を確立することを願い続けて、これからも日々精進してまいります。

最後に宣伝、いやPRさせて下さい。ICTを複合活用した近未来型タウンマネジメントソリューション「スマートコムシティR」を展開する株式会社スマートコムラボラトリーズに、リコー、オリコム、豊田通商、ネクスティエレクトロニクス、ニッポン放送、エムコミ・システムズと一緒に弊社も参加させていただいております。

スマホを核に、人と街がインタラクティブに響き合える近未来のおもてなしを実現し、人々のライフスタイルを変える、街のあり方を変える “Innovation Infrastructure” を目指してまいります。